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四国遍路

2011年8月29日 (月)

2011年夏 四国遍路 17日目 ~高野山編

2011年8月14日(日)

四国八十八箇所霊場を巡礼したら、そのあとに和歌山県の高野山奥の院に参り「大願成就」となる。

そのため、私たちは昨夕、フェリーで和歌山入りし、今日それを果たすのだ。

そして、その大願成就を祝って、南大阪自転車部のmoryさんらが、高野山でランデブーの手配までしてくださっていた。

またメンバーの「まるもさん」は、わざわざ輪行で和歌山駅まで来て、そこから私たちと一緒に高野山まで走ってくれることになっていた。

********************

ホテルの朝食が7時から…それまでに出発の準備を全て済ませておいた。
和歌山市駅前で7時20分頃から、まるもさんを待つが現れない。

アンカー氏が「もしかしてJR和歌山駅?」と気がつき、まるもさんに携帯かけるとやはりそうだった。
JR和歌山駅まで走って合流。結局25分待たせてしまった。(すみませんでした…)

M2682
(アンカー氏が撮影してくれた写真…私とまるもさん)

そうそう、ここですこし余談を挟むとしよう。

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これは夕べ買ったOS-1という経口補水液。
アンカー氏が「飲む点滴」と教えてくれたもので、薬局でしか売っていない。
昨夜これを飲んでおいたおかげで、熱中症の後遺症だった漫然とした脱力感がなくなった。
これはかなり役に立ったので、帰宅後に買っていまも冷蔵庫内にストックしてある。

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紀ノ川沿いを東へ走る。
まるもさんが先頭で引いてくれるので、今日は最高に楽ちんだ(笑)


途中から川の南側と山側のあいだの道を通り、角のコンビニで休憩。
そこから右折で10%の登坂がはじまった。

峠越えすると下りが続き、こんどは緩やかな上り。
徐々に高度が上がっていくと、お盆で高野山まで墓参りに来るマイカーが渋滞をつくるほどに…。
非常に走りにくかった。

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高野山の大門に到着した。
さきに着いていたアンカー氏とまるもさんに合流。
アンカー氏はまたまた冷たいソーダを自販機で買って待っていてくれた(笑)

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高野山はほとんど観光地のような光景。
私もアンカー氏も、もっと厳かな雰囲気を想像していたので驚いた。


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そしてmoryさんらと合流し、とんかつ定で昼食。

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普通盛りだが、非常に量が多かった(笑)

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moryさん、まるもさんが奥の院までの歩きを付き合ってくれた。
ここには様々な人々の(あるいは企業の)墓があり、分骨し祀られている。

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この橋からは撮影禁止。正面奥に見えるのが奥の院。

奥の院の御札を扱っているところで「四国遍路を済ませて今来たところなんですが、作法を教えていただけないでしょうか」と尋ねたら、「左手から本堂にそって後ろ側へ行くとそこに弘法大師様がいらっしゃるので、お遍路の方はそこへいってご焼香して納札されます。そのあと本堂の右手にまわって地下のお堂を参ってから外へ出て順路を進むと、水掛不動さんの横手にご記帳所があります。」と丁寧に教えてくれた。

お礼を言って進むと、本堂の奧では大勢のお遍路さんたちが読経し、大量のご焼香の煙があたり一面に蔓延していた。

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すべてお祈りし、ご記帳所で御朱印をもらう。

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moryさんとまるもさんが記念の写真を撮ってくれた。
ほんとにありがたい一枚だ。感謝感謝。

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私たちが奥の院に行っているあいだ、南大阪自転車部のみなさんもここで待っていてくださった。(ありがとうございました)

帰りは、たくさんの先頭で橋本駅方面へ下る。
ものすごい斜度とヘアピンを、たくさんはものすごいスピードで下りていく(笑)
メンバー全員すごいスピードで追いかけた。

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16時40分 橋本駅に到着

moryさん、まるもさん をはじめ、南大阪自転車部のみなさん、ありがとうございました。

********************

旅の締めくくりはこの一枚(笑)
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同行二人とは、まさか…まことちゃんだったの?(笑)

冗談はさておき…
無事に自転車四国遍路を終えることができ感無量です。
冬、夏、冬、春、夏…と5回・2年間かけて、がんばってこれたのも「同行二人」だったからだと思ってます。でも御大師様との二人という意味ではありません。

アンカーさん、ありがとう。

私にとっての御大師様はアンカーさんだったと思います。
もし一人でまわっていたら、ほんとに風景の写真しかなく、こんなにたくさんの想い出も残らなかったでしょう。

最後に「もう旅が終わってしまうのが寂しい」と言ってくれましたね。
わたしはその気持ちが嬉しかったです。

二人旅は終わってませんよ。

だって、野寒布岬も山陰もまだ行ってないじゃないですか(笑)
by.moris

走行距離/92.85km
平均速度/18.1km/h
乗車時間/5時間07分

実際に走ったコースマップ
http://yj.pn/dbM54f

2011年8月28日 (日)

2011年夏 四国遍路 16日目

2011年8月13日(土)

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高松市内は「アーケード街で有名」とアンカー氏が言った。
Wikiで調べてみると「分岐を含む複数の商店街のアーケードの総延長で日本一(2.7km)」と書いてあった。

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朝、アーケード街はまだ人通りがほとんどない。

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午前7時
今朝は朝食をしっかり食べようということで、探したら吉野家を発見。

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朝定食で鮭と牛肉を補給。
今日も朝から日差しが強い。

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今日のコースは高松から高松空港方面を目指し、その後徐々に登坂。
88番大窪寺後は下りで1番霊山寺に戻り、徳島港フェリーのりばへ向かう。

コースマップ
http://yj.pn/LnQxGd

昨日、一昨日と頑張って走ったので、今日は時間にも余裕を持って走れそうだ。
コンビニや道の駅「しおのえ」で適宜水分とカロリーを補給しながら順調に進んだ。

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国道193号から国道377号へ入ると10%の坂になる。
標高約450mまで上がるとそこが大窪トンネル…峠だ。



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大窪寺はトンネルの手前で左に進むとすぐに大きな山門が見える。
ついに到着した! 88番!!

アンカー氏に撮ってもらった記念の一枚。

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そして境内でお願いして撮ってもらった一枚がこれ。
納札して読経し、ご記帳も済ませた私たちは、暫くのあいだ境内をゆっくりと堪能した。

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この日、大窪寺にいるあいだだけは少しだけ曇り気味で日差しが柔らかかった。
あれは御大師様のご加護だったのだろうか…

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太子堂の左手に、御大師様の立像を見つけた。
自転車をお供え?して感謝の意をこめて合掌した。

時計を見ると、11時40分。
すこし早いが昼ご飯を…

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山門を出てすぐ脇にある「飛猿閣」で冷やしそうめんをいただいた。
このそうめんが自分としては今回のMVP(笑)
冷たい軟水て、非常に美味しかった!
思わず、つゆもお水も全部飲み干してしまった。

大窪寺からはすべて下り道だ。
国道377号で東へ進み県道2号へ出たらあとは南下。

急勾配で一気に吉野川にむかって下ると、下界の熱気が再度襲ってきた。
34~35度はあるだろう…この夏最高の暑さで、私はペットボトルの水を頭に数回かけた。

県道12号で東進すること約24km、ようやく第1番札所 霊山寺(りょうぜんじ)に到着した。

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アンカー氏とお姉さんのツーショット(笑)

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ご本堂の前で私も一枚。

これで四国を一回りした形になったわけだが、実はこのとき、私たちは「ここでもご記帳がある」ことを知らなかったのだ…

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ご本堂で納札しお祈りしたあと、ふと右手の納経所に入ったとき「いま、全てのお寺を廻ってきたのですが…」と私が職員の方に話しかけたところ「じゃあ、こちらでご記帳してください」と言われて初めて分かったわけで…(笑)

なんとも詰めの甘い話だった。
「これは…高野山でも何かあるはず…」と思い、かならず職員の方に作法を訊くことにしようと心に決めた。

私たちは、納経所で成就を祝っていただき、畳の上で饅頭とお茶のご接待を受けた。
饅頭を噛みしめながら(?)これまでの旅を振り返ると、また感無量だ。
これで四国ともお別れとなる…そう考えるとすこし寂しい気もする。

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霊山寺から徳島駅へは見慣れた景色、最初の冬に車で走った道だ。
駅を通過し、フェリー埠頭へ…徳島港フェリーのりば着いたのが、15時15分頃。


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面白いことに、自転車もドライブスルーで切符が買える。

フェリーの時刻を16時と憶えていたが、それは間違いで本当は16時30分発だった。
和歌山港までは2時間10分かかる。次発は19時なので、この便を逃すと和歌山に着くのが非常に遅くなってしまう。

今日は余裕をもって走ってこれたので、フェリーを待つ間、食堂で徳島ラーメンを食べることも出来た。

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久々に食べる濃厚なスープの味が、胃袋に滲みた。

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フェリーが接岸し乗船。舟の舳先が跳ね上げ式になっている。
自転車は一番に乗船させられ、下船時も一番最初なのだ。

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自動車、バイクと同じフロアに固定される自転車。
施錠はしなくても航行中は閉鎖されるのでこのフロアには出入りができない。

船内では、ドライバーズルーム横にシャワー室があり、そこで軽く汗を流し着替えた。
間仕切りのない客室では、帰省中の家族らがそこらじゅうで雑魚寝している。

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紀伊水道と大阪湾の間を進むフェリー…強い潮風が心地いい。
四国の海に夕日が落ちていく。

********************

こうして、私たちは和歌山入りし、ワカヤマ第2冨士ホテルにチェックイン。
あらためて入浴後、和歌山市駅前の白木屋で夕食した。

さあ明日は、いよいよ高野山入りだ。

走行距離/105.26km
平均速度/19.7km/h
乗車時間/5時間19分


四国遍路 17日目 ~高野山編
 

2011年8月26日 (金)

2011年夏 四国遍路 15日目

2011年8月12日(金)

朝、目が覚めるとだいぶ体が楽になっていた。

顔に手を当てると額から頬、顎にかけて皮下脂肪がなく薄皮が一枚あるだけだった。
脚の筋肉は全体がだら~んとして何だか張りがない。
背中から腰にかけての鈍痛は以前として残っているが、
気分は落ち着いていて良い。

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午前7時45分、予定より遅れて宿を出発。
昨日、ヒルクライムしたおかげで今日は平地スタートで高松まで向かえる。

今日のコースマップはこちら
http://yj.pn/4eghNX

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第79番札所 金華山 天皇寺(きんかざん てんのうじ) 
ここは、神社と同じ敷地内にあり、正面から見ると神社しか見えないのでちょっと迷うかもしれない。

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第80番札所 白牛山 國分寺(はくぎゅうざん こくぶんじ)

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國分寺のご本堂

「こくぶんじ」という名前のお寺は、八十八箇所中三箇所ある。

第15番 薬王山 国分寺(徳島市)
第29番 摩尼山 国分寺(高知県南国市)
第80番 白牛山 國分寺(高松市)

80番だけは、国という字が國になっているが…

同様に、13番と28番も「大日寺」という名前が一緒だ。


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第83番札所 神毫山 一宮寺(しんごうざん いちのみやじ)


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10時15分 一宮寺のすぐ手前にあった手打ちうどん「末広」でブランチタイム。
朝食を食べていなかったので、早めの(遅めの?)補給だ(笑)

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私はうどん、アンカー氏は肉うどんを注文。
意外と細めの麺でアゴだしの香りがした。なかなか美味い。


そのあと高松駅に行き、駅前にあったうどん屋を探す。
2005年8月8日に長男と食べたあの味が忘れられない…
しかし、近くにあった「たけのこ」という店に入り聞くとその店は「2年前に道路の拡張整備のため無くなった」と分かり…ガッカリ。

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高松駅前のお食事処「たけのこ」

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「たけのこ」の冷やかけうどん、冷やしトマトと一緒に頼んで280円!は安い!
こちらは名古屋人好みの鰹だし風味で中太麺。
柔らかさもちょうど良く、さらに美味しかった!


今日の宿泊は高松なので、高松駅のコインロッカーに着替えなどをいれておくことにした。
これから屋島寺と八栗寺へのヒルクライム+登山のための軽量化対策で2~3kgは軽くなった。

屋島寺へのルートは車と徒歩で異なる。
車は東側からまわる自動車専用道で、歩行者は通行不可だ。
私たちは屋島小学校の前から西側ルートで上がる狭い道を行く。

すると、のっけから21%の勾配を示す標識が現れた。

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今日も日差しが強い真夏日、気温はあいかわらず30度以上。
アンカー氏はチャレンジ…私は押し歩きだ(笑)
それにしても、アンカー氏のタフさはものすごい。

この道もしばらくすると階段に変わり、そこからは歩き遍路となる。
自転車を脇の木に施錠して20%~25%の傾斜をひたすら登り歩く。

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木陰のある場所とない場所の温度差が凄かった。
階段でないところは急傾斜のためアキレス腱が伸びきってしまう。

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この屋島の地形は数百メートルの山の上2~3割をスパッと斬ったような台形であり、小さな高原といったところか…ちょうど「屋」という漢字の形がそれを表しているかのようだ。


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今回は、私のiPhone4のGPSだけでない。
アンカー氏もまたサンヨー製Gorilla(ゴリラ)を持ってきていた。
連続起動で4時間とバッテリーをこまめにON・OFFしなくてはいけないが、これもずいぶんと活躍してくれた。
GPSナビは、たまに変な道を教えようとするが、お互いに他社製品を持っていると誤ルート案内かどうかを客観的に判断できる。

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第84番札所 南面山 屋島寺(なんめんざん やしまじ)

13時15分 途中2回、座って休憩し、ようやく屋島寺に到着。
これまでも自転車お遍路さん達は、皆こうやってここまで歩いて巡礼してきたのだろう。

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ここに来る途中、あの坂道で出会った親子。
自然を楽しみながら「親子時間」をたっぷりかけて、笑いながら…道草しながら…会話して上っていた光景にちょっと感動してしまった。
だって、こういう育て方って素晴らしいって思いませんか?

「あの坂道をこんなに小さなお子さんとふたりで上ってくるなんてすごいですねぇ~」(^.^)

屋島寺境内で再び会ったので、そう声を掛けて私は子供にお線香を渡してあげた。
掌を合わせてご焼香していた彼女らに、またまた心が洗われました。


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屋島寺の太子堂

納札後、自動車の駐車場側にある土産屋で補給と休憩。
アンカー氏は北側海の景色を眺めたがっていたが、時間もなかったので早々に自転車まで歩き下りて次の八栗寺へ向かう。

しかし今日も暑い。

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第85番札所 五剣山 八栗寺(ごけんざん やくりじ)

八栗寺への道も小さな池を過ぎたあたりから「21%」の勾配表示。
じつは写真が一枚もない(笑)
(そう、またバテてしまったのです…)
結局、八栗寺に着いたのは15時頃だった。


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15時40分
第86番札所 補陀落山 志度寺(ふだらくざん しどじ)

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第87番札所 補陀落山 長尾寺(ふだらくざん ながおじ)

16時20分、長尾寺に到着。
もし、昨日に白峯寺と根香寺をヒルクライムしておかなければ確実に間に合わなかっただろう時間だ。
昨日は昨日で熱中症と大変だったが、あの喫茶店でコースを入れ替えて上っておいたことで、今日87番まで巡礼することができ、みごとに策が功を奏した。

********************

高松まで20kmほど走って戻り、今日の宿泊は「キャッスルホテル高松」
17時45分に宿に到着、アンカー氏はそのまま駅のコインロッカーに荷物を取りにいってくれるので、大きなリュックを預かり先に2人分のチェックインをした。

キャッスルホテル高松は昭和の香りがするホテルで、和室・和式便座・タイル張りの広い浴槽が各部屋にある。
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その浴槽の豪華さは楽天トラベルでも評価が高い(笑)
おかげで足を伸ばしてゆっくり浸かりリラックスできた。

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夕食は散歩がてらホテルで教えていただいた「三鶴」へ。
(疲れていたので料理写真はなしです…笑)

明日はこの高松から88番大窪寺を経て1番…いよいよ徳島へ戻る。
あと一つ…とうとう、ここまで来た!

走行距離/76.27km
平均速度/18.7km/h
乗車時間/4時間03分



四国遍路 16日目へ

2011年8月20日 (土)

2011年夏 四国遍路 14日目

2011年8月11日(木)

金刀比羅宮から宿に戻った私たちは、さっそく観音寺へ向けて出発した。
できればアーケード内の喫茶店でモーニングを…と思ったが、あいにく朝7時に開いている店はなかった。

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ことでん 琴平駅横にある公園、そこに高灯籠がある。
昨夕は暗くなって撮せなかったので今朝シャッターを切った。

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善通寺市街地は琴平からそう離れていない、たぶん数キロといったところか。
行ってみると、そこには自衛隊基地が広い敷地を構えていた。


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旧陸軍第十一師団 司令部跡の石碑があった。

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施設内には戦車が…

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門衛で敬礼する自衛隊員。かけ声と共に整列した隊員が何かの儀礼の最中だった。

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そのまま北に進むと善通寺の山門に到着。

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山門を入ると右手に立派な五重塔があった。

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善通寺の境内は西院と東院からなっていて、私たちは東院の本堂正面にある山門から境内に入ったことになる。

アンカー氏の事前調査情報で、この善通寺が四国八十八箇所巡礼の総本山ともいえる位置づけであることを聞いていたので、広い境内にはさほど驚くこともなかったがやはり他とは群の抜いて広い敷地の広さであった。
境内にあるクスノキも、これまた巨大で…
何かのイベントではあると思うが、境内のいたるところに飾られた芸術系のオブジェクトが妙に違和感を感じてしまい、できればイベントのないときの姿を見たかった…というのが正直な気持ちだった。

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第75番札所 五岳山 善通寺(ごがくざん ぜんつうじ) 本堂

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東院と西院の間にあった水路には蓮の花が咲いていた。
ロータス…その花弁の清楚な美しさは他の追従を許さない。

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蓮の花を浮かべた池には像が並んでいた。
この像は、弘法大師様の前に三体の像がある。
中央は仏様、そしてその両脇は大師様のご両親の像となっているのだそうだ。
アンター氏がそう教えてくれた。

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池の右手には立派な松の木があった。
じつにみごとな枝振りだ。

西院にある太子堂にも納札したあとは一路、甲山寺へと向かう。

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第74番札所 医王山 甲山寺(いおうざん こうやまじ)

今日のスケジュールでは、 80番 國分寺までを巡礼するが、明日に4つの札所ヒルクライムが待ち受けており、なんとしても今日は確実に廻りきらないといけない。

これまでもそうだったが、切りの良いところで区切りにくいのが自転車お遍路の難しいところなのだ。もし一つを取り残すと翌日からの予定が大幅に狂ってしまう。
私たちのように事前に宿を予約してある身では、朝7時~夕方5時までの記帳受付時間の制限が非常に重荷だ。

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第72番札所 我拝師山 曼荼羅寺(がはいしざん まんだらじ)

だから、巡礼する順序も順打ちと逆打ちが入り乱れるが、これはもうどうしようもないことなのだ。
もし日数にとらわれることがないのであれば、1ヶ月ほどかけて順にゆっくりと廻ることができるだろうが…私たちにとって、それはまだ先のことだろう。

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第73番札所 我拝師山 出釈迦寺(がはいしざん しゅっしゃかじ)

出釈迦寺には奥の院があり、そこはこのお寺の背景にある山の上に屋根が見えているのである。
そこは階段しかない場所で、もし八十八箇所全部の別院・奥の院までも含めて巡礼していたら1ヶ月では廻りきれないことだろう。

出釈迦寺から弥谷寺へは小さな峠越えで、その鳥坂峠に「鳥坂まんじゅう」という名物があるということで、寄ってみることにした。

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まんじゅう屋さんの建物に入ると、蒸した饅頭の匂いが…
この建物の中で饅頭を作っているのだ。

甘い物にまったく興味のない私にはよく分からないが、食べてみたところ漉し餡の風味にきな粉のような香ばしさを感じた。
これが人気の秘密なのだろうか?

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弥谷寺の階段を上る前に正午になったので、手前の道の駅で昼食をとる。
注文したのは冷やしうどん(つけ麺)の鶏肉煮セット。
中央の黄色いのはタクアンではなく、コンニャクだった。


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第71番札所 剣五山 弥谷寺(けんござん いやだにじ)

こうやって書いていくと、なんだかスムーズに運んでいるようにみえるが、実際は違って「暑い!」のだ。
昨年の夏にはまったく影響がなかったが、今年はどうやら年齢的にも無理があったのか・・・今から思えばこのあたりから、知らないうちに熱中症が進んでいたのかもしれない。

それはまた後述する。

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第76番札所 鶏足山 金倉寺(けいそくざん こんぞうじ)

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第77番札所 桑多山 道隆寺(そうたざん どうりゅうじ)

道隆寺をあとにした私たちは、灼熱のアスファルトの上を郷照寺へと向かって走っていた。
しかし、あまりの暑さに私の提案で喫茶店「ボヌール」で休憩することに…。

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アンカー氏はこんな大きなフラッペを注文!

ここで明日のコースを検討したところ、4つのヒルクライムがあるという。
私はこの暑さでは危険だと感じたので、今日このあとまわる予定の郷照寺、天皇寺、國分寺のうち天皇寺と國分寺を明日にまわして「ヒルクライムになる白峯寺(しろみねじ)と根香寺(ねごろじ)を今日まわろう」という案に変更を決めた。

そうすれば、明日の朝は平地で高松側に走ることができる。
とはいっても店を出たのが14時15分…はたして山の上の二寺に間に合うのだろうか?

(このあと、この決断が大きく左右すことになるとは…この時点では知る由さえなかった)

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第78番札所 仏光山 郷照寺(ぶっこうざん ごうしょうじ)

郷照寺でも団体客がバスにのってやってきた。
急いで納経所へ行き先にご記帳をお願いする。
でないと、とんでもない数の納経帳と御軸の記帳時間に待たされることになってしまう(笑)

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白峯寺へのヒルクライムが始まると、とたんに足に力が入らない。
ある限界以上力をいれると脚全体が痙攣して背筋に寒気が走る。
アンカー氏は「乗鞍と美ヶ原で筋肉組織が破壊してるんじゃない?」と言っていた。
そうかもしれない…でもしょうがないので、限界を超えないようにゆっくりペダルを廻していく。
この景色の写真も漕ぎながら見ずにシャッターを切った一枚だ。

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第81番札所 陵松山 白峯寺(りょうしょうざん しろみねじ)

ここまでUPで身体はもうくたくた。
アンカー氏が気を遣ってくれて、自販機でコーラを買って待っていて手渡してくれた。

白峯寺の職員の話では、根香寺は8km先で、アップダウンの連続だという。
急いで白峯寺を出発したのが16時ちょうどだった。
ということは…平均速度8km/hでは間に合わない。

実際、走ってみると、勾配計が10%を示す坂だった。
これが4つくらいの山で繰り返す。

時計は16時35分、もう全身に力が入らない。
ついに私はギブアップし、アンカー氏に「間に合わなくてもいいから」と私の納経帳と百衣を手渡した。
アンカー氏はこれを受取り、軽快に坂を上ってあっというまに見えなくなった。
「お願いします」
託す想いでつぶやいて暫く休み、起き上がって半歩ずつ歩いて登り始めた。

そうしたら、その坂が最後の峠坂だったようで、そのあと豪快に下り、手前ですこし上ったがまもなく根香寺の駐車場に到着できた。

アンカー氏のロードにワイヤー錠を一緒にかけて、階段をゆっくり行くと、納経所前でアンカー氏はすでにご記帳を済ませてくれていた。

時計を見ると16時50分。
がしかし、私にはもう立っている気力がなかった。
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納経所前のベンチにひっくり返って見上げた景色がこれ(笑)
息絶え絶えで暫く仰向けのまままた休む。


P11509022
第82番札所 青峰山 根香寺(あおみねざん ねごろじ)


やっと心臓が落ち着いたので、本堂へ納札。
手を合わせ祈りが終わるかどうかというタイミングで、お寺の職員の方が回廊の戸を順に閉めて廻ってきた。
時計を見ると17時。

「ほんとに時間きっかりに締めてしまうんだ…」

なんか妙に寂しく思えてきた。
「でもこれもお大師様の試練のひとつなんだと考えよう」
そう自分に言い聞かせた。

P11509232
今日は坂出に泊まるので戻るかたちになるが、来た道のアップダウンを行く体力がなかったため、一旦海側へと坂を下る。

途中の景色が気持ちよいが正直私はふらふらで、軽いハンガーノックに似た状態。
終始呼吸をしてもしてもボーッとした感覚がぬぐえない。
バイパスの緩い坂を上ってトンネルを抜け、坂出に戻って今日の宿「ニューセンチュリー坂出」に到着。

シャワー後、横になる。
夕食に行く気力もない私にアンカー氏がショッピングセンターで惣菜を買ってきてくれ、それを食べてすぐに就寝。

私の身体は完全に疲労困憊してしまっていた。
あとから思うとこれが熱中症の症状だったのだろう…

長い…長い一日だった(^^ゞ

走行距離/78.82km
平均速度/17.1km/h
乗車時間/4時間35分


この日、実走したコースマップ
http://yj.pn/ZZP1uL

韓国のお遍路へ

2011年8月19日 (金)

2011年夏 四国遍路 14日目(金刀比羅宮編)

2011年8月11日(木) 金刀比羅宮編

琴平(ことひら)は町と駅にはこの字を書くが、金刀比羅宮(ことひらぐう)と書くときはこうなる。
金比羅(こんぴら)という書き方もあるし、いったいどうしてこんなにバラエティに富んでいるのだろう?(笑)

ぜひ現地へ行ったらそのことを訊いてみようと思っていたのだが、ついに訊けずじまいになってしまった。

********************


早起きした理由はもちろん、金刀比羅宮参拝だ。
前夜、自転車とリュックは出発の身支度だけ済ませ、朝4時起床、そして5時に手ぶら歩きで宿を出た。

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サンウェルコトヒラ前から真っ直ぐ西へ、アーケードを抜けていくとそのまま金刀比羅宮の参道となる。
本宮まで階段が785段あるというので、結構いい運動になるかも(笑)

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ところどころに「手荷物預かります」なんて看板がある。
楽しては行けないのだ。

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だいぶ上ってきた…振り返ると朝日が。

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普通、境内に犬を入れてはいけないが、ここ金刀比羅宮には「こんぴら狗」という言い伝えがあり、境内に犬を入れても良いようになっている。
我々は大門をくぐりさらに上る。

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500段上ったところにある神椿といわれる展望台があった。

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旭社(628段)を過ぎてさらに上り、ようやく本宮(785段)に到着。

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本宮右手の展望台からの景色。讃岐富士を見ながら一息ついた。
そのあと本宮を参拝し、境内を左手奥に散策する。

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ここはかなり広く木造建築としての宮舎はみごとな造りだと実感する。

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ここでお守りを買った。
黄色が素敵なデザインの「こんぴら狗」付のお守りだ。
○に金と長を合わせたようなこのマーク文字は、隷書体?の金という漢字らしい。

さらに境内奧に進むと海軍や宇宙飛行士などの絵馬が奉納されている場所もあり、金比羅さんが舟に関するお宮さんなのだということがよくわかった。

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日も上りはじめたので階段を下りていくと野良猫がいいかんじ…に。

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こんなゆる~い雰囲気のアーケードがとてもいい。

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宿に戻って、すぐに出発。
時計はちょうど7時。

四国遍路 14日目(本編)

2011年8月18日 (木)

2011年夏 四国遍路 13日目

2011年8月10日(水)

さて、いよいよ四国遍路も大詰めを迎えてきました。
我が友、アンカー氏と続けてきたこの旅も最終章になります。

一日一日を大切に…
そんな想いを込めてこのブログもじっくり書いていきたいと思います。

********************

8月10日、アンカー氏は仕事で前日より名古屋に泊まっていたため、名古屋駅西口で集合…6時20分始発の新幹線のぞみに乗車し岡山で「特急しまんと号」に乗換。

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9時54分 伊予三島駅に到着。
気温はすでに30度以上になっていた。

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小さな駅構内のキヨスクでこんな天然水を発見…購入した。

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まずは三角寺へ向かう。
アンカー氏はまだ納札していないので、私も一緒に付き合うことにした。
まあ、前回はレンタカーで行ったので、自転車で上ることは意味のある行動だが、お互いにこの荷物…7~8kgはある(笑)

この真夏日に、これを背負いながら巡礼しなくてはいけないのが一番辛いところだ。

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まあ、それはそれとして…
すこし上っただけでこんな景色が見られ、萎えそうな気も多少癒された。

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第65番札所 由霊山 三角寺(ゆいれいざん さんかくじ)

私はアンカー氏が納札する間、ここでiPhone4にインストールしてあるナビソフトを起動し、ルート案内(GPS)を設定した。
音声案内だけ聞こえるようにしてリュックに入れておけば、要所で教えてくれるので道を間違えることもないし、地図を出して確認しなくていいのでタイムロスを短縮できる。

アンカー氏は66番 雲辺寺も納札していないので、萩原町の交差点で一旦別れて別行動に…彼は表側からロープウェイに乗って雲辺寺へ行き、私は先行して67番 大興寺へと向かう。

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第67番札所 小松尾山 大興寺(こまつおざん だいこうじ)

そして次は…
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第70番札所 七宝山 本山寺(しっぽうざん もとやまじ)

何故、順に廻らないかというと…
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第69番札所 七宝山 観音寺(しっぽうざん かんのんじ)
(このクスノキの根っこがものすごい大きさだった)

それは…
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第68番札所 琴弾山 神恵院(琴弾八幡)(ことひきざん じんねいん)
(神恵院は観音寺と同じ境内にあり、隣同士に並んでいる)

それは、ここ観音寺裏手の「寛永通宝」の砂絵を見学するため。
アンカー氏は前回春に寄って見ているので、今回は私が見る番なのだ。

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海岸側の傾斜を上り、展望台に到着。
距離は短いが10%の斜度があった。

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展望台から眺めた銭形「寛永通宝」砂絵はこんなかんじ…

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どうしてこれができたのか、経緯も書いてあった。

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で、当然下りて近くまで行ってみたら…こんなかんじ(笑)
しかし、よくもまあ雨風に晒されながらも形が維持できているのが不思議だ。

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海岸へ向かってさらに散策すると、こんな大きなクスノキの古木を発見。
看板によると、昭和49年12月に流岡町一ノ谷川改修工事中に出土したそうで、地層から弥生時代にすでに樹齢700~800年と推定されると書いてあった。

そうこうするうちにアンカー氏も観音寺に到着し、電話連絡を受けて合流。
その後、来た道を戻るかたちで琴平へ…今日の宿は「サンウェルコトヒラ」。

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素泊まり一泊3500円で、この広さ。
住居用のマンションをホテルとして提供しているため、まるで友達の家に遊びにきたみたい(笑)

シャワーを浴びて着替えたら、日が落ちるまでしばし琴平の街を散歩した。
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川面に映る夕暮れがとても哀愁をさそう。

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琴電(ことでん)の琴平駅。
柑橘系色の電車が静かなホームに停車していた。

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日もすっかり落ちたのでアーケード内にある大衆居酒屋「ハニー雷蔵」にて、カンパーイ!(笑)
店内には市川雷蔵の映画ポスターなどが貼ってあったので「なるほど!」と納得してしまった。
メニューはお魚を中心にお任せで…あまりの美味しさに写真を撮るの忘れてた(笑)

明日は、早起きして金刀比羅宮にお参り…

走行距離/82.89km
平均速度/19.2km/h
乗車時間/4時間18分

四国遍路 14日目(金刀比羅宮編)

2011年5月19日 (木)

2011年春 四国遍路 12日目

2011年5月2日(月)

今回レンタカーを使って四国へやって来たのはアンカー氏のお手伝いがしたかったからです。
氏は飛行機輪行で、私が年末年始にひとりで巡礼した38番金剛福寺(こんごうふくじ)から、44番大寶寺(たいほうじ)までを、このGW前半昨日までに巡礼し、今日は岩屋寺まで早朝から走っているのです。

千葉在住のアンカー氏には、1番の霊山寺のときから、名古屋に立ち寄っていただき、車に乗せていただて四国まで運んでくださいましたので、今回は私が恩返しする番なのです。

45番岩屋寺から60番横峰寺までは石鎚山脈があるため、山道を迂回しかなり遠回りになってしまいます。
どちらにしても700m以上の峠越えがあるため、自転車ではおそらく60番に17時まででは間に合いません。
車で松山まで山越えし高速道路で横峰寺の麓まで行くのが時間的にも早くて安心です。

*********************

ホテルの朝食が7時からですが、5分で済ませてチェックアウトし車で45番岩屋寺の駐車場へ向かいました。
約束の8時には間に合わず10分ほど遅れて到着。すでにお遍路スタイルの衣装を纏ったアンカー氏が橋の手前で待っていてくれました。

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「今朝は寒かったね」とか「黄砂がすごいねぇ」なんて話をしながら、駐車場から徒歩で坂道と石段を登っていきます。
266段ほどあるそうですが、私は昨日雲辺寺でたっぷり歩いていたので、あまり苦には感じませんでした(笑)

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このお寺、すごいんですよ。
岩肌をくり抜いたところに建物があるんです。

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本堂、太子堂の納札とご焼香ご祈祷をすませたあと
気になるこの梯子へ…

まずはアンカー氏が…続いて私も梯子を登ってしまいました。
もう後の祭りです、降りてくるときが一番怖くて…
ナイショですが、実はどきどきして脚がすくんでしまいました。

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梯子の上には3畳ほどの場所があり、なんでも昔、神通力をもった女性の法華仙人が修行をしていたとか…。

また、この岩の下の方にはトンネルのように穴が掘られていて、そのなかがお堂のようになっていて石像や地蔵が祀られていました。

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とにかく真っ暗闇なので、アンカー氏がろうそくに火を灯しながら数をふやしていきます。
すると大まかな全体像が浮かび上がってきました。

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ここでも、お賽銭とご祈祷をして旅の無事を願いました。

けっこう長居したので10時頃、車に戻って60番横峰寺方面へ移動です。

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アンカー氏のロードもすでに搭載済みです。
峠を越えて松山ICから高速に乗り石鎚山パーキングエリアに到着。
ここは道の駅と併設された総合パーキングで日帰り温泉もあります。

ここに車を駐めて、うどん昼食後、ロードバイクを組み立て、
そして香園寺・宝寿寺・吉祥寺・前神寺を目指します。

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(アンカー氏が納札中、私は自転車の見張り役です…笑)

アンカー氏がここをまだ巡礼していないので、受付時間を考えて先に納札します。
が、宝寿寺さんだけは納経所が昼休中不在のため、あとでまた寄ることに。

60番横峰寺への登りはかなり急勾配です。
とくに後半は12%以上の山岳道路で、昨日出会った埼玉のGIANTさんも「きつかった」と言っていましたから、予想はしていたんですが…やはりきつかったです。

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(途中にあった黒瀬ダム湖…今日も黄砂でこんな感じです)

どんどん進んでいくと…やがて分かれ道で、未舗装路の方が距離が短いのでそちらへ…押し歩いて進みます。

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すると、アンカー氏がすぐに気づきました。

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小さいながらも「へび」です。
なんだか頭の縊れからして…毒蛇?(怖)

もし私一人だったら気づかずに踏んでしまってたかもしれません…

そんなアンラッキーだけは、いやですよね(笑)


そしてついに到着しました、横峰寺。

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お寺だけ見てると「ここほんとに標高750mあるの?」ってかんじの風景です。
街中でお隣にあるお寺さんみたいな佇まいが意外でした(笑)

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太子堂はなかなか見事で立派です。
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こうして60番横峰寺を巡礼し、時計は15時。
私たちは下山しながら次のお遍路の話をしました。

「次はあと一回で88番まで行けそうですね」
「夏休みにやりましょう…そしてその足で高野山まで行っちゃいますか!」

やっと見えてきたゴールにすこし心が躍っているように感じました。
アンカー氏に感謝です。

この夏もまたよろしくお願いしますね。

四国遍路 13日目

2011年5月18日 (水)

2011年春 四国遍路 11日目

2011年5月1日(日)

このGWに、これまで行けずにいた45番岩屋寺と60番横峰寺をアンカー氏と巡礼するためレンタカーを借りて4月30日に名古屋から移動、伊予西条で前泊しました。
アンカー氏とは2日に合流する予定で、一日早く四国入りできたため、この日は次なる65番三角寺さんと66番雲辺寺さんを巡礼するつもりでした。

しかし、早朝6時にレンタカーで、65番三角寺の麓まで向かったところ、前夜からの雨は止んできてはいるものの、とんでもない強風が旋回しながら吹き荒れていました。

やむなく自転車を断念し、レンタカーでそのまま山道を上り三角寺へ。

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三角寺は標高350mほどで、たいした高さではないのですが、道が狭く強風で折れた枝や木っ端が路面に散乱していて、木々もちぎれそうに風に煽られてました。
「車にして良かった…」と車内で恐怖を感じながら運転しました。

ほんとうは四国全部を自転車で廻りたいのですが、やはり実際は無理か…

前回、中村から足摺岬の金剛福寺さんへ雪でやむなくバス輪行したときから、パーフェクトを達成する気持ちが心の中より消えていった気がします(笑)
安全に旅することを考えると、むしろその方が良いのかもしれません。

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(車から降りて撮影するも、強風で飛ばされそうに…)

三角寺の記帳所に「66番雲辺寺のロープウェイが強風のため運休」と貼り紙があったので、北側のロープウェイ乗り場へは向かわず、南側の国道を目ざしました。
登り口付近に着く頃には青空も見え風もおさまりましたので、空き地に車を駐めロードを組み立ててヒルクライムです。
この場所はすでに標高300mほどあるので、600mほどのヒルクライム…距離は13kmほどです。

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この雲辺寺さんは、四国88箇所霊場の中で一番標高が高い900m以上の場所にあります。
私自身ひさしぶりの登坂でしたが思ったより辛くはなく、路面もきれいで広めですので安心していました。

ところが…
あと3kmというところで、あろうことか落石に乗り上げて後輪パンク。
一瞬でタイヤの空気がピューっと音をあげて抜けてしまいました。

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替えのチューブを取り出しながら「あっ!」と気がついた…それは、ポンプを車に置いてきてしまったこと。

ここから10km徒歩で下って車で再度上ってくるか…迷いましたが、とりあえず「御札を納めに行こう」と決めて、3kmを押して上ることにしました。

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雲辺寺に到着。
境内にはこんな看板がありました。

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一番高いのが雲辺寺、二番目が12番の焼山寺(…想い出しますね)、三番目が明日行く60番の横峰寺です。

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サヌカイトという石がありました。
人差し指の関節で叩いてみると、金属的な響きがします。
ま、それだけなんですが…(笑)

ロープウェイ乗り場に向かう方に、五百羅漢像がありました。
どれも等身大で造られてからまだ年月があまり経ってない感じでした。
以前「自分に似た顔がある」なんて聞いたのを思いだし、ずっと探してみましたが皆すごい形相が多くて…(笑)
結局、見つかりませんでしたが、なぜか安心してしまいました。

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そうそう、仏様の涅槃像もありました。

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さて、帰り道。
時計を見ると10時50分…「13kmを歩いて下ると約3時間弱か…」と考えながら歩き出すと、偶然、GIANTのシクロクロスに荷物満載の若い方に出会いました。
学生さんでしょうか…埼玉から自走で遍路に来ているそうで、この連休も一気に四国を一周してここまで来たそうです。
そんな彼に仏式のポンプをお借りしてチューブ交換しました。

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ほんとに感謝です…ありがとうございました。

で、タイヤを見てみると、サイドに1cmほどの裂け目が…
そこからチューブが顔を出しています。
きっと落石の角が切り立っていたのでしょう…
それにしてもコンチネンタルのS4000のサイドはとても薄く、パンクに強いと定評なれど弁慶にも泣き所があったというわけですね。

さて、暫くスピードに注意しながら走って下っていると、空気がすこしずつ漏れていることに気がつきました。どうやら換えたチューブもスローパンクしてたみたいです。

3kmほど下ったところでしょうか…完全に乗れなくなって、また歩きです(笑)

しばらくすると下からローディーさんたちが上ってきました。
この日はアンラッキーとラッキーとが交互にやってきますが、こちらはラッキーです(笑)

これがとても親切な方々で、事情を話すと、Iさんがご自分の携帯ポンプを貸してくれると言うのです。
行き付けの自転車工房を教えていただき、そこに寄ってお返しすることにし、そのポンプをお借りしました。

結局、2~3kmずつ走っては空気を入れ、3回目にバルブが折れたため1.5kmほど押し歩きなんとか車に戻れました。

Iさんには、ホントに感謝しています。ありがとうございました。

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(無事、自転車工房スピングさんに寄ってポンプを預けました)

タイヤとチューブの予備を購入して、本日は松山市内に向かいます。
そして16時にビジネスホテル泰平別館にチェックインし、徒歩で松山城まで上りました。

松山城は石垣がみごとな山城です。標高132mの勝山と呼ばれる山の上に建っています。
山麓の内堀に金色の亀が棲んでいた言い伝えから、勝山城とか金亀城(きんきじょう)という別称もあるそうです。

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そしてこの日、市内は黄砂の影響で霞んでいました。

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ケーブルカーで坂の上ミュージアム方面へ降りて、夕食の弁当を購入。
ホテルに戻って「道後温泉」に浸かりゆっくり休みました。

明日は久々にアンカー氏と合流します。


四国遍路 12日目

2011年1月14日 (金)

2010冬 四国遍路 10日目

2011年1月3日(月)

今日、本当は松山でゆっくりする予定でいました。
しかし昨日、45番岩屋寺に行けなかった悔しさもあり、今治~伊予西条間のお寺をまわってしまおうという気持ちに切り替えました。

ただし、60番の横峰寺だけは標高750mくらいの山の中にあるので、ここも次回45番岩屋寺に納札するとき一緒にまわることにしパスします。

コースマップ
http://yj.pn/s_JSXp

ホテルの朝食後すぐ出発し国道317号で奥道後へ。

ホテル奥道後は2006年に長男と自転車旅行に来たとき泊まった宿で懐かしかったです。

さらに上って石手川ダムでダムカードをもらいました。

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長~い、水ヶ峠トンネルを越えて山越えし玉川地区へ。

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(※写真クリックで大きな画面になります)

ここから58番仙遊寺へ向かって行きます。
仙遊寺は標高280mのところにあり、仁王門を過ぎたあたりから急激な登坂になりかなり大変でした。

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(落石が心配な壁面がずっと続きます)

それでも良いこともあります。それは今治の街と海が見渡せる景色がご褒美に待っていたことです。

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仙遊寺の境内には、高野山開創1200年の垂れ幕が…これアンカー氏も写真に撮っていましたね。

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仙遊寺の本堂はこんな感じ。

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ここまで上ってきた道が私道なのか分かりませんが、道路維持のための援助金お願いが書いてありました。
私は自転車なので無料なのですが、落石や路面のコンディションなど心配が多そうだったので、少しばかり寄付してきました。

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(いま写真を見てみると「宿坊あります 温泉あり 当日申込可」と書いてありますね…景色いいし泊まりもアリですね、きっと)

さて、激坂を下って57番栄福寺へ。

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ここでお二人で歩き遍路をしてきている男女(カップル?)にお逢いしました。

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お二人は般若心経をそらでスラスラと詠唱しています。さすがこれが「本物のお遍路さん」と感心してしまいました。
話を伺うと12月28日に45番岩屋寺まで行ってきたそうで「あの雪の中を…ですか!?」と思わず叫んでしまいました。
私自身、昨日行けなかったところなので、さらにリスペクトの眼差し…(*゚∇゚)//パチパチパチ

どんな理由でお遍路しているのか訊きたくなりましたが、結局とうとう訊けずに挨拶をしてお別れしました。

もし今も巡礼続けているならそろそろ八十八番に着く頃じゃないでしょうか…
あるいは、もうまわりきって高野山へ向かっているか…
いずれにしても、是非がんばってください♪

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今日の私は松山から峠越えをしてきましたので、今治のお寺は同不順でまわっています。
次に行ったのは56番泰山寺。

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泰山寺の太子堂。

そのあと「がんば亭」でうどんを食べました。

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「がんばって」と「がんば亭」がひっかけてあるんですね…にくいね!

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と、いうことで肉うどん注文…肉イイネ!_(゚∇^*)ニャハ

54番延命寺
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(延命寺で売られていた般若心経帽子…これかぶるの勇気いるかも…)


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(太子堂の前に「ごりやく錫杖」なるものが…三回廻すと…ムフフ)

55番南光坊
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ここでは、たぶん名物さんだと思うのですが、納経所の壮年男性のヒラタさんがじつにユニークな方でした。

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ヒラタさんは、話し好きで…納経帳の裏表紙に「住所と名前を書いておかないと無くしたとき困る」からと教えていただき、ついでに私の名前を紙に書いて貼っていただきました。たぶんアンカー氏も同じような体験したんじゃないかなぁ…と思います。
私の前にご記帳した男性の方(私よりすこし年上か?)は「お子さんを亡くしたのをきっかけにお遍路始めたんですよ」とヒラタさん。
また、私の後に来た年配の方は四度目の記帳で「こうやってひとつの納経帳に何度も重ねて御朱印押すかたちでまわられている方もいらっしゃるんですよ」とも教えていただきました。

いろいろ話を聞くうちに、なんだかもう一度巡礼に来なくちゃ行けないのかな?って気になってしまいます(笑)

時間の都合もあるので、早々に失礼して59番国分寺へ。
ここは今治では最後のお寺になります。


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(国分寺本堂…だいぶ雲が出て寒くなってきました)

今治からとても広くてキレイな国道196号を南東に14km走ります。
やがて国道11号にT字でぶつかるので右折。最初の信号を左折すると右手に61番香園寺(こうおんじ)さんです。

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(香園寺は近代的な建物で、このとき大師様は本堂の二階に移されていました)

62番宝寿寺
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宝寿寺さんでご夫婦とお子さん、そしておばあちゃんのファミリーにお会いしました。
おばあちゃんから「自転車は速いですね」とお声を掛けてもらったのがきっかけです。
そのファミリーは二本の掛け軸を持って車でお遍路しているところで、わたしとちょうどお寺めぐりが重なって前神寺まで行くことになります。
「とっても素敵な軸になりますね」と言うと、旦那さんは笑顔で「それぞれのおうちの床の間に飾ります」と答えてくれました。

63番吉祥寺
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ここには、境内にオモシロイモニュメントがありました。

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(おそらく四国の形を現しているんだと思います)

64番前神寺
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これが本堂です。とても立派な造りでまだ木が新しいので、最近改修したのでしょう。


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ここで、今日、そして今回最後のご記帳をお願いしました。
長くて短い一週間でした。

今度の夏は「東北」へ行くつもりなので、しばらく四国とはお別れです。
お遍路も残すところあと二十六寺。なんとなくゴールも見えてきました。
「ゴールの八十八番は一緒に」そうアンカー氏と約束してます。
一緒にゴールして、高野山へ行こう…と。

その日がいまから楽しみです。

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伊予西条駅よりJR特急で岡山乗換、新幹線で名古屋へ…無事帰宅。

走行距離/92.41km/h
平均速度/18.1km/h
乗車時間/5時間05分
by.moris

四国遍路 11日目

2010冬 四国遍路 9日目

2011年1月2日(日)

ホテル泰平別館には、大浴場もパソコンもコインランドリーもなく、それらすべては50m東の本館にあるため行ったり来たり…(笑)
これは楽天トラベルの口コミにも書き込みにあったとおりでした。

その歩道途中に看板があって何故かクイズが書いてあります。
①誰? ②話す ③私のです
言い方を変えると国の名前になります、それぞれどこの国でしょう? ~答えはフロントで「〇〇ホテル」…
簡単すぎて、答えはすぐに解りました…みなさんはわかりますか?

********************

今日は、松山市内と久万高原をまわって、ふたたびホテル泰平別館に連泊する予定。
ホテルは朝食付のため7時過ぎに開いた一階レストランで和食バイキングを食べてから出発。

空は快晴で雲一つないとても良い天気。

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この日差しの効果を期待して、松山は逆順にお遍路することにしました。
もしかしたら久万高原に積もった雪が溶けてくれるかもしれません。

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52番 太山寺は松山市街の北西にあり車遍路の人も駐車場から坂道数百メートル上らないといけないのでちょっと大変かな。
でも納経所の女性がきれいな方なので、男性は俄然はりきってお参りできるでしょう(笑)

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53番 円明寺は来た道を戻って交差点のすぐ南にあります。ここは平地にあって街中のお寺さんといったほのぼのとした風景ですね。

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松山新四国霊場の第十一番札所でもあるようですね。
よくは知りませんが、巡礼コースにもいろんな括りがあるようです。

石手寺さんに向かう途中にちょうど道後温泉街がありますので立ち寄ってみました。

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道後温泉の正面。新年の観光客がたくさん歩いてました。

この横では人力車が営業中で、若い女性の引き手さんもいてちょっと驚きました。

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しかし、不思議なものです。27日にはアンカー氏がここを訪れて、お遍路もすませている。
時系列でお互いに時計のようにぐるぐる巡ってたわけですから(笑)

51番 石手寺は、初詣の真っ最中で人がごった返してました。
屋台まで出ていてまるでお祭り状態です。

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納札をすませて納経所を探しますが、人だらけでなかなか見つかりません。
やっと見つけたら、やっぱりそこは隠れ家のような小屋の隅っこでした。
私の前に列んでいた人は立派な掛け軸にご記帳と御朱印をもらっていて、それを見て「実家の床の間にいいなあ…」などと考えていたら妙な欲が出てきました…いかんいかん(笑)


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石手寺の正面にある石碑の前に托鉢僧らしき人が立っていました。(この人は翌日の朝もここに立っていました)
托鉢僧はすべてのお寺の境内で托鉢できない決まりになっているようです。
 

その後…

50番 繁多寺
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49番 浄土寺
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48番 西林寺
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47番 八坂寺
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46番 浄瑠璃寺
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と、納札して愈々、奧久谷の村を通って国道33号へ出ます。

この地域は激坂です。平均斜度12%(最大で15%くらい)あります。
私の読みは的中してくれたようで、晴天のおかげで雪はすっかり融けてくれました。
あとは高度70mから400mくらいまでゆっくり登っていくだけです。

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国道33号に出ると、斜度は6%くらいに緩くなり三坂峠(720m)まで15km/hくらいのスピードで走ります。
標高が上がるにつれ寒さが増してきます。時刻は14時45分、三坂峠に到着しました。

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峠を越えて久万高原への下りは4~5%といったところでしょうか。この道は後でもう一度松山に向けて上らなくてはいけません。
左手には久万高原スキー場があり営業していました(笑)

路面の雪解け水を後輪が跳ね上げて背中にかかります…でも満足満足、凍結してないだけ有り難い。

そうそう、途中にこんなものを発見しましたよ。


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うさちゃんで~~~す♪ ヨロピコピョ~ン♪♪

標高300mほど下ったところで44番大寶寺の看板がありました。
国道から矢印に沿って入るとまたまた雪国の世界です…

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もう慣れたけど…

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これが大宝寺の本堂です。

さて、納札もご記帳もすべて終えた時点で時計は15時50分。45番の岩屋寺はさらに峠越えした12km先のさらに山の中にあるという。
時間的に無理と判断して、非常に残念ながら諦めることにしました。
これまですべてなんとかまわって来ただけに悔しい思いですが、自転車乗りの服装ではこの気温に対応できません。
いつでも冷静な判断を忘れないことは大切です。

松山へは再度、三坂峠を通って戻ります。一度下りてきた道なので景色を覚えてますから上りのペースも分かりやすい。

気楽になった分、景色が楽しめます。またまた、こんな風景を見つけました。

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(ちょっぴりですが…谷内六郎さんっぽくないです?この雰囲気…)

三坂峠からは国道33号をひたすら下って下って、寒くならないようギアトップに入れてペダルを漕ぎます。
あっという間に市内に入り17時30分には松山大街道アーケード商店街へ到着。

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非常に大きなアーケードで、道幅が約二倍ある感じです。

観光案内パンフで「鯛塩うどん」なるものがある事を知りました。
が、…時間もなく店まで行けないので「なか卯」の牛丼大盛持ち帰りを買ってホテルで食べました。

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ホテル泰平別館に連泊。

明日は最終日。
今治へ山越えしてお遍路を続けます。

走行距離/89.52km/h
平均速度/16.7km/h
乗車時間/5時間19分
by.moris

四国遍路 10日目